旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
「おいおい大夢いい男が休み一人か?
お前フラレたってか?
幼なじみの‥
えっと‥何だっけ?」
大夢はTVのリモコンをプチプチ
おしながらダラーリとした口調で
こたえる。
「お前こそ~、何で一人?
新しいカノジョは?
ばあちゃんが見つけてくれたって?
名前何だっけぇ!!
えっと‥???もう振られた・・・か?」
「ふふふーん。結菜は俺に惚れちゃってる からな~。お前とちげーし。
大夢!久しぶりに飲みにいくか?
女の子呼ぶか?」
「は?!お前さぁやめとけよ。
まだ浮気癖なおんねーのかよ。
実は、長崎じゃなくて試されてっ
かもだぞ。
いいのか?外見てみろ!
婆ちゃんのお付きの男がいるぞ!」
「マジか?」
慌てて光寿郎はカーテンをあけ
ビビりながら外を見ている。
大夢は舌をべーとだしながら
二ヒヒと笑った。
ピッコーン
「おつ、結菜だ。なんだこれ
メッチャメチャ、 カワイ~イ?」
「ユッキーとユイ」
結菜は豚鼻とウサギ耳にネコヒゲ
雪菜は豚鼻と猫耳にネコヒゲ
な!!な、ユイとユッキーどっちカワイ~イ?
ニマニマしつつ、大夢にムリヤリ
見せる光寿郎の腕をはねのけながら仕方なく眺めながら、
「は!! 同じ顔に見えるしかも加工して
あ んじ ゃん、んなの
ワカルケーエ、目デカ、耳ついてんじゃん。」
大夢は興味なさげに冷たく応えた。
しかし光寿郎よ
お前ちったぁ気つかえや。
カノジョに逃げられた俺の気にも
なれや!!
と、ぶん殴りたかったが、光寿郎が初めて好きになった女だ!なんか幸せそうだな、しかも結菜って俺をイジメてるのか?
雪菜と一字違いじゃねーかよ。
余程嬉しいんだろうな。
本気の彼女か・・・。
楽しそうなんでほうっておいた。
俺たちも送ろーぜ。
大夢をバカボンのパパふうに
おれ光寿郎もおそろいだ
送信ピッ
ピコ~ン。
「おっ見ろょ。ユイとコツキーの
キスチユーだ。」
「は?なんだそりゃ?」
画面いっぱいに唇チユーの写メ
「どっちがユイ?」
ときてる。
光寿郎の奴、真剣に悩んでやんの。
何だよ!アホくさ!!
結局バカップル!!
フウ~「ユッキーいいとこだね~
夜景最高!!」
結菜は、ベランダから目の前に
広がる夜景を見ながらノンアルコールの
酎ハイを飲みながら小さい声で叫んだ。