旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」


「大丈夫!!大丈夫!!いきなよ。彼もいるし。」

「うん、ありがとう。」

向こうで男2人じゃれあってるのが見えたので!
「光寿郎さーん、またねー。」
と手を振った

「おう!! またなー。」

雪菜は来たバスに手を振りながら
飛び乗った。

「あーあ折角、大夢を連れてきたのにな。」

「あ!! コイツ大夢。」
結菜に大夢を紹介する。


  「初めまして結菜です。」

あ、ああ「よろしく。」
光寿郎に負けないくらい、イケメン。
でも、

「どっかで会いました?」

大夢は、キョトンとしながら

「ん‥?初対面だと思うけ‥ど」

    「・・・ですよね~」

とは答えたが、腑に落ちない。
どっかで?どっかで見た!!

  「あつ!!そうだった。♡♡」
結菜は光寿郎に会いたかった事を
思い出し、
人の目を気にせず光寿郎に抱きつ
いた。

大夢は、それを見て今此処でそれ
やる?
遅くね?と思いつつ苦笑い。

光寿郎は、なにがあったか分から
ないけどまあ、いいか。

柔らかい結菜を抱きしめながら
結菜が俺にベタベタするのは
悪くない。

ついニヤニヤが我慢できない。
今まで素っ気なさそうだったから
余計うれしい。

「俺、だから来るのやだったん
だよ!! 」
大夢は、ボソボソ呟いた。



あああ、ああ「ゴメンなさい。」
結菜は バッと離れた。



3人は四川料理店に入り
本場の職人が作る料理に舌鼓を
打った。あ辛いーな、後からピリ
ピリくる。

「でも凄く美味しい。益々長崎
大好きになっちゃつた。」

「今度、おばあさまと二人で来ようかな?」

「ふん!!また光寿郎ーって泣くなよ。
でなにが悲しかったんだ」


「う‥うん、帰ってから話すよ。
 ユッキーのプライバシーも
あるしね。」

ね、ね、
「みてー。
 二人でいっぱい食べたんだよ。」


ユイは大夢にも、光寿郎にも見せた
けど全部食べてる写真でまとも
なのがなかった。

「何だよ。みんな食ってる写真
じゃねーか
 この食いしん坊。チュッ。」

結菜は目をパチクリして
「モウー。光寿郎♡♡」

 と顔をあかくした。

「モウー俺!! 付いてこねーぞ、
 ついて来たのが間違いだった。
 帰ってからやれや。」

そんな二人に、あてられながら

ふと外を眺めた、つい5カ月前は
俺も雪菜とこんなだったな。

どこにいんだよ
早く帰ってこい!!
長崎は夕暮れを迎えて街の灯りが
ポツポツと灯り始めた。







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