旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
はっ!! ヤバい!
ベットから降りるとシワよけに
脱いだ、スカートを慌ててはく。

時計を見るとAM5:00

いつものパン屋さんなら開いてる
時間。雪菜は長崎でケーキもパン
も凄く上手に焼けるようになった。

しかし大夢は玉の輿に乗ったはずだここには長くいられない。

あの雌ライオンに見つかれば破談になるかも知れない。
大夢の夢は砕け散る。
それだけは避けたい。


急いでスポーツドリンクを買い
パン屋さんに走る。

大夢が好きなハムたっぷりのホットサンドと
野菜たっぷりチーズサンドを.購入する。

冷蔵庫に入れて
ポーチから生理痛の時に飲む痛み
止めを書き置きの上においてバタ
バタと大夢の部屋の鍵をかけて出る。

この鍵は、返せない…

大夢と私を繋ぐたったひとっの物
大夢が誰かと結婚したらこの
マンションを出るだろうし
雪菜が来たことがわかれば部屋鍵
をかえてしまうだろう。
あの雌ライオンならやりかねない。

そんな寂しい事を考えながら
マンションを後にして、長崎行きの
バスを待つ。
雪菜はまだあの事件を知らなかった。

ウトウトしそうな時、
結菜から着信があった。

「もう!! ユッキー電話出なよ。」

「あっ、らぁ~ゴメンゴメン。
 ウトウトしてた。」

「もう着いた?」

確かめるように結菜は聞いてきた。

「ゴメン。昨日元カレんちに        泊まっちゃった。」

「うっ‥マジ。」
やったのかとでも聞き出したそう
な声が電話の奥から響く。

 「違うって誤解すんなーっ
  酔った彼をベッド連れてったら 、ん~長くなるけど、
ちがうんだから!!」

「ああ、ゆっくり聞くから‥!!
 まだ東京?」

「うん。まだいるけど、新宿の
バスタにいる よ。」

  「分かったー、直ぐ行く。」

ユイの住んでるとこなんて知ら
ないけど30分したら、眠そうな
光寿郎さんと結菜が
やってきた。

お腹をポリポリ掻きながら
大きな欠伸をしている。

「オウ、ユツキーおひさ。
 俺、友達んちに居るからさ、
 帰るときは、電話して向かえに
 来るから。」

そう言うと大きな背伸びをして
いなくなった。





ん~。俺の腕枕に静かな寝息が
聞こえる、足がゴツゴツあたる。
< 42 / 64 >

この作品をシェア

pagetop