旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」


「私はいい娘だと思うょ。九州男子に もってかれちゃうよ。
 いいのかい?」

   「えっ、九州男子?」

「そうだよ。けっこうモテるんだから早くしないと。」

 「だけど‥オレ‥
  酷い事言ったんだ。」

そうだ、雪菜の全身を
凍らせた。冷たく吐いた一言、
雪菜の心は
あの一言で決まったんだろう。

折角ついた事務職を辞め、住み
慣れた土地を離れたんだ。


「本心じゃないんだろう。
間違いは誰にもある。しっかり
謝るんだね、大夢が言った事は確かにショックだろうが
‥彼女次第だ!何もしないより
いいんじゃないか?」

大夢はまだ決心がつかないよう
だったが取りあえず居場所がわかり
安堵したようだった。

光寿郎は
「良く考えたらいい。俺だったら
 結菜が他の男にもって行かれたら
 気が狂うぞ!!。」

  ♡♡「モウッ、光寿郎♡!」♡♡
結菜はホッペを赤くして
二人はイチャイチャ、

「やれやれ、早く曾孫の 顔みせておくれ。もう決まりだろ!!
早く結納しなきゃね。
大夢も‥頑張ってみな!」

大夢は、静かに頭を下げて、A4の封筒を抱いて九条家を出た。

「よっ!!色男!! どした‥?」
何時ものようにからかい気味に話し
かけてくる警備のおじさんに、

「彼女に謝るには、どうしたら‥。」
 と、ボウーッとしながら聞いた。

おじさんは、
「頭擦り付けて赤くなるまで
やり続けろ、情のある女なら大抵
許してくれるぞ、ただし!! 本気でやれ。」


そうか‼‼

俺は、「本気でやる!! 」
と宣言してから門を出た。

おじさんもまともな事も言うもんだ、
と感心した。
あれはきっと経験者だ。
















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