旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」



「おーい奈津、皆来たか?」


のんびりとした幸せそうな大夢の
声がした。一目見て意気消沈。

(あ~こりゃ勝てねーワ、コリャ美人だし、
大人。この女が狭山か?)
グアーン〜‼ショッ﹏ク‼


デッカイ衝撃を受けながら
身の程を思い知らされた。
か、帰る・・・💦か。

大夢と私じゃあプッと笑われそう
だけど彼女となら、憧れるカップルじゃなかろうか?


「奈津一?皆来た?」


大夢が彼女に確認してるから何人か来るんだろう。鍋パーティーは、嘘じゃ無さそう…

「あ!! 違った!ゴメン。大夢。」

狭山と名乗るらしき女はスゴスゴとドアを閉めた。

彼女は最初 ドアを開けたら私が
いて、わたしを同僚と思って出迎
えたが、

・・・・ん?

見覚え無い姿形に
彼女は?誰?みたいなリアクション。

ああ〜と言った後
隣人さんと、勘違いしたようで
驚きつつ頭を下げてドアを閉めた。

     ば• た• ん•


としまったドアの音が
大夢と私の間に見えな壁が

ドカ━━━━━━━━ンと、

落ちて来たようだった。

凄い距離感を感じた。

それからどうやって帰り着いたのか気がつくとぼーっとTVを見ていた。

それから色々考えた。
あれから随分時間が過ぎていた。
0:00になっていた。
大夢に電話してみた。
電話は電源が切られてた。




朝早くから、サングラスをかけ、
グレーの帽子に黒いパンツにグレー
のブーツをはきスマホを握りしめ
大夢の部屋が見える公園で
ジャングルジムに隠れて様子を
伺った。

子供連れの親子が、ジロジロ見てくる
「怪しくないですってばー」
と声をかける。

ヒッ、と声を上げてそそくさと
母娘は逃げて行った。

AM10:00ドアが開き数人の男性が
出てきた。


彼女と、2人っきりじゃない事に
ホツとするが、しかしまだ彼女は
出てこない。
もう帰っちゃった?
< 5 / 64 >

この作品をシェア

pagetop