旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
I love you は旦那様から。🥕
「はっきり言うぞ。耳かせ!!」
(おまえたちはおわった。
彼女はお前を捨てた。)
大夢は、慌てて雪菜を見た。
雪菜はすぐ顔を背けた。
それを見た光寿郎は、
「やり過ぎだろ!!俺がユッキーでも引くワもう、遅いぞ。ジ、エンド。
意味わかる?終わりだ‼」
結菜は、ワインカラーのウエディングドレスに髪をアップにしてまるでアンデルセンの
お姫様のような出で立ちで現れた。
光寿郎の鼻の伸びように、誰が見ても‥
式場で花婿さんがお嫁さんに
綺麗、だな~♡
綺麗すぎるな~♡
愛しすぎて~♡
とずっと高砂の前で、連呼する姿は溺愛感が溢れ客人達も呆れ顔で‥
両親族の方が、恥ずかしがっていた。
ああ~綿菓子なら食べちゃうくらいだ。
マジ可愛い♡
愛の告白が続いた。
司会者が、結菜を覗き込んでいる
光寿郎に
「式中ですのでそのくらいで、気持ち
は皆わかりますが・・・」
と笑いを取るくらい。
それまでとは違い雪菜も結婚式を
楽しんでいる様だった。
結菜のもとへ行き、三人で写真を
とったり、結菜の妹と話し込んだり笑顔が見えだした。
「ね、ね、大夢私たちも行きましょうよ。」
綾乃は俺の腕をつかみ高砂の前までひっぱった。俺と綾乃が近ずくと雪菜は目も合わせず離れて行った。
平静を装う大夢だが心はもう絶望感で溢れていた。
「やり過ぎたか?まさか・・・だよな。」
それからはソワソワおちつかなかった。チラチラ眺めつつ話にも上の空。
「ねえ~大夢。」
「そだな、うん。」
「だからパパがね~話したいって。」
「ああ、ホント?」
「聞いてる?」
「へ、へえ、そう。」
早く雪菜と話さないと、言い訳ばかり考えてた。
式が終わり、帰り支度をしている
雪菜に大夢は、近寄り
「家に寄るだろう。おばさん首を
長くしてまってるんじゃないか?俺も帰るから送るよ。」
ときりだした。
速攻で返って来た返事は‥
「どこの誰か知りませんが余計な
お世話でしょう。
両親とはお別れしてきました
あなたとは赤の他人なんですからご心配なく。それに
もう、 出発 しますので・・・。」
「出発?」
「あなたが送り届けるのはあの方
じゃありませんか?
なんせ花嫁より綺麗なそうですし、だいじな女性だそうだから‥。
私も早くいい男さがさないと
売れ残りますし・・・。」
席を立ち大夢のコートを腕に欠けたまま立ち尽くす彼女を顎でさす。
「えっ、 いや・・・!ああ!!だけど‥」
「早く行かれたらどうです。?
ハッキリ言ってウザイんですけどォー
もう会えません。二度と、今日は
結菜にも光寿郎さんにも、
お別れに来ました。
ああ‼貴方には関係無かったん
ですよね〜
来た時まで迷っていたけど
あなたのお陰で決心つきました。
多分帰るのは20年後ぐらいでしょう。
安心して御結婚されたらいいと
思いますよ。フンッ。
あなたが誰か知りませんケドッ!!ネッ💥」
「えっ、えっ雪菜どこ行くんだ!」
大夢はあわてて雪菜の腕を掴んだ。