旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
ザワザワザワザワ
「大夢、離れてよ、止めて恥ずかしい。
みんな見てる、みっともなさすぎ。」
足でグイグイと押しながら
すがる大夢を自分から、ひっぺがす。
ザワザワザワザワ
「もう、噂がたっても何笑われて
もいい。俺はお前を育てたし
ずっと、ずーっと愛してきた。
(外野の、見物客には股関を押さえながらの、すがりつく様はかなり痛々しく見えただろう。)
今更他人に渡せるか!! おしめも換えたミルクも飲ませた、
幼稚園のお迎えも受験勉強も
全部全部やったんだ。
愛してきた、愛してるんだ。なんで!!
なんで俺から離れられるんだよっ!!」
「だからぁ、ちゃんとおかえしは
した!! 」
「お前の俺へのお返しは
俺の子を産んでくれ!!」
遂に痛さにたえられず生汗かきながらうずくまった。
キャーキャー
エエッ俺様プロポーズ?マジ
キャーキャーザワザワザワザワ
「返事!!」ウウッ
「返事?」
ザワザワザワザワ
「俺の子産むのか?産まねーのか?
どっちだ!!」
ウウッ
「私の子を産む!。」
シーン
パチパチパチパチ外野からパラパラの
拍手がおこる、
「俺真面目にプロポーズしてるんだ
答えろ!答えはYESしか受け付けな い。ウウッ」
ザワザワザワザワ
「答えろ!! 」う"う"っ
「さっき私の事知らないってあの人にも言ったじゃんかぁ!!ばかか!!知らない女にプロポーズ?
笑っちゃう。お断り!!」
ヒソヒソヒ エ!!マジ ヒソヒソ
ヒソヒソ
「雪、雪菜ぁ~もうもう許してくれぇ
長崎の次でいい。
二番目でいいからぁ外国には
行かないでくれぇ。
俺を捨てれるのかああああ。」
ザワザワザワザワ
うなだれ崩れ落ち這いつくばって
痛みと戦ってる様は、更に面白く
こっけいであり
叉雪菜にも、可哀想にも見えたでも許せない事もある。
フンッ「大夢が先に裏切った。
あの人になんて言うの、
女を馬鹿にするな!!」
大夢がふりえるとガタガタ震える
彼女?がいた。
野次馬も大夢の顔が振り返るのに、つられるように、視線が綾乃に集中する。