まだまだ。
唯ちゃんに、小島先生に指導してもらうように言われたと伝えると

「あっ……えっと……あの…。」と困り顔。

申し訳ないと思いながら、指導者の二人が帰った事を伝えると

心の中では嫌だと思うはずだけど…………

笑顔で引き受けてくれた。

「航先生、去年のペンダントが残っているかもしれないから
ちょっと待って下さい。」と飛び出して行った唯ちゃん。

彼女だけは僕の名前を呼ぶことも、話すこともない。

ホントに申し訳ないなぁ。

少しでも負担が減るように、職員室に道具を取りに行くと

「どうしよう~」と悠人先生に泣きつく唯ちゃんがいた。

悠人先生には甘えれるんだ。

悠人先生を羨ましく思いながら、その場を後にした。
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