まだまだ。
結局、唯ちゃんは説明文をメモにして

あまり話さないような方法をとった。

おまけに、付き添いとして海晴先生が一緒にいる。

無事に指導も終えて、お礼を言って職員室に戻っていると

「航。」と、海晴先生に呼び止められた。

振り向くと

頭をゴシゴシ撫でられ「落ち込むな。飲みに行こう。」と誘われた。

そう、僕は落ち込んでいたんだ。

顔に出さないようにしてたのにな。

観察力の鋭い海晴先生にびっくりしながら、甘えることにした。

それほど、やっぱり落ち込んでいたのだ。

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