まだまだ。
急に、夏休みの海水浴を思いだした。

付き合っている二人をからかうつもりで、通路を挟んだ隣の席に座り

「悠人先生、こちらにいらっしゃいませんか??」と誘ってみた。

露骨に嫌そうな顔をする悠人先生。

戸惑う唯ちゃんは、キョロキョロ。

「唯先生が体調が悪いようだから、こっちでもう少し様子を見るよ。」

もっともらしい理由で、側にいる悠人先生。

僕は、笑いを堪えて「大丈夫ですか?」と唯ちゃんにも声を掛けた。

「…………………うん。」

仮病が気まずいのか………

それとも、悠人先生の隣に座っていることが恥ずかしいのか………

その後唯ちゃんは、そっぽを向いて寝てしまった。

トイレ休憩の時間になり

サービスエリアで、少しの間ショッピングを楽しむことができる。

まだ眠ったまま起きない唯ちゃんに、付き添うという先生。

どうぞどうぞ。

僕はその間に、海水浴で気になった事を確かめに行く。

……………………………旅行の楽しみ。

1つめは、付き合っていることを僕に内緒にしてる二人に

ちょっかい出してからかうことだけど………

ホントの目的は、2つめにある。

この間のドキドキの意味を確認したいんだ。

急いでバスを下り、四人の先生に近づく。
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