金木犀の匂いがする頃
君の記憶から、あの日僕は消えた。
エンギだと、気付いていた。
気付いていて、
あえて僕は気付かないフリをした。
君は、どんどん追い詰められていった。
たった一つのそのウソが
どんどんどんどん君を苦しめていった。
君の首を、ゆっくりと確実に
僕の腕が、手が、指が、
しめていくが解った。
エンギだと、気付いていた。
気付いていて、
あえて僕は気付かないフリをした。
君は、どんどん追い詰められていった。
たった一つのそのウソが
どんどんどんどん君を苦しめていった。
君の首を、ゆっくりと確実に
僕の腕が、手が、指が、
しめていくが解った。