美しき復讐
静かだわ。
何も感じない…。
直斗がいてこその世界。
直斗がいなかったらきっと私は
なにも感じない”カイブツ”になっていたでしょうね。
「本当に…直斗が居ないと…」
「俺が居ないと、なんだって?」
「直斗…」
手に持っているのは…コンビニの袋?
何か重たそうなものが入っているけど…。
「さすがに氷とビニール袋は持ってないからな…ほら、手を貸せ」
成程ね。
氷を買いに…
全くどうってことないのに
心配性なんだから…
「何笑ってんだよ」
「いいえ、只、幸せだなって」