美しき復讐
「えっと…失礼します…」
んー
男子もそれなりにいて、女子も多いのね。
「この子が言ってた子?」
「そう、あんな怪物だらけの所は流石にねと思って。」
怪物だらけ…?
怪物…怪…物……?
「うちの学校謎にバスケ部多いじゃない?五月蝿いし。」
そういえば、あの男もバスケ部だったわね。
いやなものを思い出したわ。
「悪いな、無理に連れてきたみたいで。アイツに悪気はないんだ。」
この人…しっかりしてそうねぇ。
まぁ悪気がないことくらいわかっているわ。
むしろあの教室から連れ出してくれたことに感謝しているくらいだもの。
あの教室には、あの男の目があるから…ね。
「大丈夫、むしろ助かったよ。」