スノードーム
1章 冬の始まり

初雪

頰にひんやりとした感覚。

空を見上げると、雪が降っていた。

「初雪だ...。」

一人歩く駅への道は、ただ、なんとなく気持ちを沈ませる。

少しずつ白くなっていく街の風景。手を繋いで歩くカップル、雪ではしゃぐ小さな子供。

そういえば、自分も小さい時は雪が降ると、よく家の庭で雪だるまを作ったなぁ。

そんなことを思い出す。
そう考えると、さっきまでの薄暗い気持ちが、少しずつ光に照らされ、明るくなっていく。

しばらく歩き続けると、駅に着くのだが、今日は少し寄り道をしたい気分だった。

僕は元来た道を少しだけ戻って、それから右に曲がった。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop