姫は王となる。



「おっと…そろそろ、北国に戻らないと危ないな」

北国の王は辺りを見渡し、そう言った。


危険って…

"護衛兵が、周りを囲んでいます。勝てる相手ではありませんが、念には念を…"

風がボソッと言ったことで、危険という意味が理解できた。


「それでは、またお会いしましょう。花蘭女王様」


不適な笑みを見せながら、北国の王は森の中へと消えて行った。





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