姫は王となる。



扉が開くと、椅子に座っていた大臣たちは一斉に立ち上がり、膝まつき頭を下げた。


「「「おはようございます。王様」」」


そして、一斉に挨拶をした。



「…おはよう」


その迫力に圧倒されながらも、部屋に一歩足を踏み入れ、自分の席へと向かう。


後ろから老婆と副長が付いてきて、3人とも部屋に入ると静かに扉が閉まった。


パタンー


コツコツ



静まり返った部屋に、歩くヒールの音しか聞こえない。





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