姫は王となる。
ハァハァ
ハァハァ
苦しい…
けど、許せない。
ハァハァ
ハァハァ
北国の王を睨みつけ、喋り出すのを待つ。
「どうしたって…」
ハァハァ
「この騒ぎで駆けつけて来ないということは、死んだということでしょう?」
ハァ…ドクンー
その言葉を聞いて、心臓が止まったかと思った。
死んだということでしょう?って…
誰のせいで…
誰の手で…
風が死んだと思っている!!!
ガシャン!
「!?花蘭女王様!!」
隣にいた護衛兵の剣を奪いとると、北国の王に向かって走った。
「おやめください!!花蘭女王様!!」
カイトが後ろから呼び止める声が聞こえる。
けど、私はもうこの男が許せない。
殺してやる!!!