姫は王となる。



チラッと隣に立つ風を見ると、腕からはまだ血が流れている。


「風…腕…」

"血が出てる"

そう言おう思ったのに、目の前に風が膝まついた。


「…王様」


深く頭を下げ、風が目の前に差し出したのはー…








「…これは、どういう意味だ?」





風が腰に差していた、剣だった。





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