姫は王となる。
王様の側近
自ら王命を言い渡しといて、風を護衛長として任命したことは後で後悔するのではないかと、風と共に城に戻ってから何度も自問自答した。
けど、会議に誰一人参加しない大臣たち。
常に側にいる老婆とも、関係がギクシャクしてしまっている中、風が側にいることはとても心強い。
私は王として…
風は護衛長として…
この東国を守っていくと誓った。
永遠の愛を誓うはずだったこのウェディングドレスも、そろそろ捨てなければならないー…
____________..........
「王様、参りましょう」
「あぁ、今行く」
風に護衛長の任務を与えてから、初の大臣たちとの会議の時間。
先日の黒い服装の男たちの襲撃から、1週間後のこと。