愛を知らない君へ
そんなことを考えていると、
プルルルル
電話がなった。
誰だろう?と思って、ディスプレイを見ると、
そこには、湊音、の文字。
なんの用かな?
「もしもし?」
湊『バイトは終わったのか?』
あ、そっか、送り迎えしてくれるのか
「うん、終わったよ」
湊『行きの公園にいる』
「分かった、すぐ行くね」
湊『あぁ、ゆっくりでいい』
「うん、ありがと、じゃあね」
湊『あぁ』
どうしようかな、バイトの事は言えないし、
一旦家に帰ってそれから行くか
そう考えながら歩いていると、もう公園に着いたらしい
そこにはもう湊音の姿があって。
「ごめんね、待たせちゃったかな」
湊「いや、大丈夫だ。行くぞ」
と、言ってくれるから、絶対、待ってたのに、
そういうちょっとした優しさが私には新鮮で嬉しく感じる。
それから、湊音のバイクで家まで送ってもらった。