愛を知らない君へ
教室の扉を開けると、みんなが一斉にこっちを見てくる
『蘭ちゃん、胡蝶の姫になったの!?』
『いいなぁ』
『でも蘭ちゃんならしょうがないよね』
『可愛いし、優しいし!』
『うん、蘭ちゃんなら許せる!』
みんな口々にそんなことを言っている
そんなみんなに私は笑顔で
「でも皆の事も大好きだから今まで通り接して
欲しいな?」
と言えば、
『『もちろん!!』』
と、返ってくる。
良かった
姫になったから嫌われるのかと思ってた