愛を知らない君へ
「ごめんね、迷惑かけて。
やっぱり私が姫になって嫌な気持ちになる人はいるよね。
でもみんなのせいじゃないからね。これくらい姫になったか らには何とかしてみせるよ。」
言い合っている内容までは話さなくてもいいよね。
私が姫になったから。
みんなが欲しがっている姫という座に私が座ってしまったから。
そりゃそうだよね。
仕方ない。誰も悪くないよ。
悪いのは私
湊「お前は誰がなんと言おうと胡蝶の姫だ。
そんなお前に手を出すやつは誰であろうと許さない」
そんな言葉に少しドキッとする。
なんでこの人達はこんな私のことを守ろうとしてくれるのだろう。
なにも話せていない。
私の事なにも伝えられていない。
偽りだらけの私をどうして受け入れてくれるのだろう。
どうしてこんなに優しいのだろう。