愛を知らない君へ
そんな私の心の内なんて知らない2人は笑顔で私に話しかけてくる。
月「お姉ちゃん、遊ぼう?」
風「今日はいつまで一緒に居られるの?」
「今日は夕方までは一緒に居られるよ。
何して遊ぼうか?」
そう言うと、したいことが沢山あって決められないというように、
「「えっとね、えっとね、」」
と悩んでいる。
その姿が愛しくて、自然と私の頬も緩んでしまう。
「今日は時間がいっぱいあるから、たくさん
遊べるよ。お昼ご飯も一緒に食べようね」
今は朝の10時ぐらいだから、バイトが始まる4時まではまだまだ時間がある。
それを聞くと、2人は嬉しそうに
「「ほんとう!?じゃあかくれんぼしよー!」」
と言った
双子だからか、息がぴったりで。
そんな姿にまた笑いそうになる。
笑いを堪えて、
「分かった分かった
じゃあお姉ちゃんが鬼するから、2人とも
隠れてね」
こうしてかくれんぼが始まった。