愛を知らない君へ

かくれんぼが終わった後は、公園に行ったり、おままごとをしたり、とにかくたくさん遊んだ。


今は2人で部屋の中を駆け回っている。


その光景を見ながら、


私はある物を渡すため、2人に声をかける


「ふう、るい、ちょっとおいで」


すると2人は


「「なぁにー?」」


と言って私の所まで走ってくる。


「あのね、2人に渡したいものがあるの」


「「渡したいものー?」」


「そうだよ。いつも一緒に居られるわけじゃない
からね。これはお姉ちゃんからのプレゼント」


そう


私はこの2人にネックレスを渡したかったんだ。


そんなに高いものではないけれど。


「これはね、お姉ちゃんが2人の事大好きだよっ
ていう証拠だよ。
ほら。お姉ちゃんとお揃い。」


2人の前にプレゼントしたものと同じネックレスを見せる。


風「本当だ!!」


私がそう言うと、2人はすごく嬉しそうに笑っていた



「毎日一緒には居られないけれど、
お姉ちゃんが2人の事を大好きだって事
忘れないでね。このネックレスは私たちが
家族だっていう印。2人のこと守ってくれる
ようにお願いしたからね。」


そう言って2人にネックレスを付けてあげた。


すごく嬉しそうにしてくれて、


「「お姉ちゃん大好き!!」」



って抱きついてくる姿は本当に可愛い。




あぁ、早くこの子達と一緒に暮らしたいな


もう少し、もう少しだけ待っててね


そんな気持ちを込めて、2人を抱きしめた






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