高温少女にご用心
放課後。
1人で初めて図書室にやって来た。
入った瞬間、たくさんの本が並ぶ独特の匂いがしてなんだか懐かしかった。
えっと……健康の本は……。
目的の本を探しながら歩いていると、突然目の前の人とぶつかってしまった。
「あっ…ごめんなさい。」
「きぃつけろよ。よそ見してっと危ないぜ?」
「探していたら、つい…。」
謝りつつ、背の高い相手の顔を見た。
うわあぁぁぁ……な……なんてかっこいい男子。
モデル並のスラッとした体型に、ジャニーズ並の整ったお顔。
色白の綺麗な肌に合うクリーム色の髪。
ダルそうに本棚に寄りかかる姿に胸きゅんしない女子はいないんじゃないかって思う程。