虹の橋の下、5日目の奇跡。
初めから、病気で通院し入院して居たら何か変わって居たかな?

あの日、、ちゃんと話してちゃんとお別れを言いたかった。

だけど、、言わないまま、暗い夜道を母と車で父の冷たくなった遺体を乗せ家へ帰ってきた。

あれは、22時だった。

「ジジが、帰って来るからね。
喋らないし、笑わないジジ。
だけど、ちゃんと聞いてるよ」

そう、もう話さないし。
笑いもしない。

いつも、明るく照らす楽しい父はーー

担架に乗せられ、包まられーー寝かせられた。

「ジジ、寝てるの?」


5歳の娘が、喋った。


「うん、ジジーーもう、起きないよ。
ずっと、眠ったままだよ」

小さな娘が、顔を歪ませて泣いた。

12月20日は、6歳の誕生日。

君は、もう分かる年齢だね。

この日、一緒に泣いたのを覚えてる。

< 2 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop