虹の橋の下、5日目の奇跡。
12月4日。
冷たくなってゆく、父に触れた。

"いや、寒い寒い"

寒がりの父親だった。

夏にも、長袖。
肌は黒いのに、やたら寒がりで。
セーターを夏に来てるのに、何故か手元にはアイス。
そんな人。

なのに、、ドライアイスで冷たくなった父。

身体も、カチコチでーー目元は少しばかり青い。

コンクリートに頭をぶつけた証。

家の外で、倒れた。
誰かが、見つけてくれたけど見つけてくれた時にはもう。


いびき呼吸は、始まっていた。

知らなかった。
いびき呼吸が、悪いの。

知らなかったから深くは、考えてなかった。

< 4 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop