先生が私に恋をした~2~
朝起きるとまぶたに違和感
ベッドの隣にあるドレッサーの鏡に映す

「げ、最悪」

泣き腫らしたまぶたは明らかにいつもと違って
なんていうか、ポッチャリ?になってた
これ、どうしよう、、、
バレバレじゃんか
なんとかしなくちゃ

私は階段をドタバタとかけ下りて、冷蔵庫をあけて氷を
取り出し、洗面所に向かった
水に氷を入れてバシャバシャと何度も洗う
まだ4月の朝の氷水は私の手を痺れるほど冷たくした


仕事に出掛ける頃にはだいぶ腫れも引いてメイクもできる
位になった


「ふうーっ」

大きく深呼吸して、すでにかっしーがいるだろう
診察室へ入る

「おはようございます」

そう言いながらドアを開けると、
あれ?いない。
いつもは私よりだいぶ早くきて、ご主人さまの帰りを
待ってた子犬みたいに、はしゃいで挨拶するのに、、、

拍子抜けした私は診察室の電気をつけて
PCを立ち上げた
それからカルテを用意して、検査伝票を書いたり、
予約の確認したりしていた
けど、かっしーは全然来ない

もうすぐ診察始まるのに、、、


すると、カチャっとドアがあく音がして、振り返った

「おはよう、奏さん」
「??おはようございます、、、」

入ってきたのはかっしーではなくて、神崎先生だった
どうしたんだろう

「今日、たしか柏木先生じゃ、、、?」
「あー、なんか分かんないけど、代わって欲しいって
言われたからさ」

そー、なんだ、、、



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