先生が私に恋をした~2~
私を避けた?
私はちゃんといつも通りにしようと来たのに
自分は逃げるなんて、、、


「奏さん?」
「あ、すみません。」

私はあわてて先生の隣に座ると、マイクで患者さんを呼んだ
仕事に集中しなきゃ


だけど、かっしーのあの時の悲しそうな顔を何度も
思い出してしまう
私、かっしーを傷付けた?
いや、でも、悪いのはかっしーだもん


「奏さん??おーい?」

パンッと耳元で手を叩く音がしてハッと我にかえる
恐る恐る隣の神崎先生を見ると、、、
こっ、こわっ、、、鬼の形相で睨んでますけど、、、

「すみません、、、本当にすみません」
「いいけど。」

ため息まじりにそう言うと、また仕事に戻った

ダメだ、私、こんなんじゃ
ちゃんと切り替えて仕事しなきゃ


そのあとの仕事は本当に無心になってやった

仕事が終わると片付けをしていた私に神崎先生は
一つの疑問を口にした

「奏さん、柏木先生となんかあるの?」
「いえ、何もありません」

言えるわけないじゃん
キスされて、泣いて、冷たくして、避けられました。
なんてさ。


「柏木先生も奏さんも様子おかしいから、てっきり、、」
「本当に何もないですよ」

先生たちってなんでそんなに勘がいいわけ?
目の前で何かをみたとか、会話をきいたとかそんなんでも
ないのに、、、



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