先生が私に恋をした~2~
今日、かっしーは休みで私の仕事終わりにご飯の約束
をしている
私は定時で帰るため、いつもは帰り際にやる仕事を
朝から平行線でこなしてた

「奏さん、この人、SASの結果はー?」
「あー、先生説明してくれるんですか?」
「いーよー。今日そんな混んでないし」
「じゃあ、今持ってきます」

いつもは毎週木曜日にSASの専門外来があり、普段は
専門の先生以外あまり説明はしない

近藤先生は時々こうして、気まぐれで説明してくれる
わざわざくる必要がなくなるため、患者さんからしたら
ラッキーだと思う。
ただ、専門の先生じゃないので、具体的に説明して欲しい
と要望されると、私に回ってくる。
私は、専門の外来も担当してるため具体的な説明が
出来るからだ

正直、それが面倒に感じる時もある
その間仕事が滞るから、、、

「持ってきました。お願いします」
「ありがと。んー、これ結構重症だね。」
「ですね。数値がだいぶ、、、」
「これは、岡先生の日だな」
「わかりました」

その方が私も助かる
仕事もスムーズに終わるしね

近藤先生がふいに私を見る

「なにか?」
「いや、なんでもない」

近藤先生はまたPCに視線を戻した


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