先生が私に恋をした~2~
かっしーの医局掃除のとき、永野先生との会話を伝えた

私はウエーブでブラインドの掃除をしながら
斜め後ろのデスクでPCを打ち込むかっしーに詳細を
話終えると

「だからね、笑い話にしたりして申し訳ないなって、、、」
「そうだね。直接先生にツッコミいれるならいい
だろうけどね」

振り返ったかっしーはニコーッと歯を出して笑った

そのとおりだね
大人げなく、自分のしたことが急に恥ずかしくなる


「でも、気付いたからいいと思うよ?」
「え?」
「悪いことしたって気付かないで続けることはタチ悪いし」
「そっか、、、」
「うん。ひとつ大人になった奏さんにご褒美あげる」
「大人にって、私の方が歳上だし」

いーから、いーから、そう言ったかっしーは
私の腕を引っ張ると抱きしめた

ご褒美って自分がしたかっただけじゃない、、、

けど、なんだか温かい気持ちになって、私はかっしーの
腕の中でドクンドクンと規則的に振動する鼓動を
静かに聞いていた



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