先生が私に恋をした~2~
そのあとも折り返されることはなく
私も、海外に電話する勇気もなく、、、お金がいくらかかるかも分からないし


ただぼう然と鳴らない携帯を見つめていた

諦めてお風呂にでも入ろうかと立ち上がったとき
タイミングを図ったかのように電話が鳴り出した


けど、着信ランプがカラフルじゃない
水色だった。
水色は職場の人で設定してある


誰だろうとディスプレイを覗き込んだ


ー柏木 圭ー

「もしもし?」
「あ、奏さん?何してたー?」

たしか今日は当直なはず
でも、暇なのはいいことかもしれない。


「あ、今お風呂に入ろうかと、、、」
「んー、想像した」
「変態ッ」
「可愛いパジャマ着てるんだろーなー」

そんな妄想するなー。
私のパジャマはラフな長Tにスエットなんだから
可愛げなんてない


「で、どうかしたの?」
「いや、ただ声聞きたくなってさ」


私も、、、声聞きたかった、、謙介さんの声


「かっしーはいつも真っ直ぐだね」
「なにがー?」
「なんていうか、感情表現」
「だって、そうしないと伝わらないじゃん」
「そうだね」


私は伝えていいのかな、、、

謙介さん、、私はあなたを好きでいてもいいですか?



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