先生が私に恋をした~2~
翌日退院の患者さんの指示を確認するため
私はナースステーションを訪れた

「お疲れ様です」
「お疲れ様ー」

「明日の分?」
「はい」

カルテワゴンから入院カルテを出して中身をチェック
ENT時採血、ENT後一週間後の予約、ENT時生活習慣の指導、など一通りリストに記入する

「何やってんだ!!」

突然の怒号にビクッとなる
声のする方に目を向けると、神崎先生と倉科さん

怒られてる場面に遭遇して、ナースステーションがシーンと
静まり返る

「また、怒ってるよー、神崎先生」
「そんなに怒らなくてもいいのに」

看護師さんたちがそう口にした

倉科さん、大丈夫かな、、、
また、話聞いてあげよう

「神崎先生、どうしてあんなに怒るのかな、、」

私は素朴な疑問を近くにいた立花さんに問いかけた

「出来る子なのよ。倉科さん、ただひとつひとつが遅いの」
「助手相手にそこまで言わなくても、、、」
「まぁね。その後のフォローはしてるんだけどね」

立花さんはにこりとしたあと、ラウンド行ってきます
と、ナースステーションをあとにした



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