先生が私に恋をした~2~
今日はかっしーと桜を見に行く
車で30分の桜が有名な公園

「もうすぐだよ」
「うん」

ハンドルを握り私を見ながら微笑むかっしー
数分後、駐車場に車を停めた
日曜でしかも満開のベストなタイミング

「すごい、人だね、、、」

人の群れや押し寄せる車の数に呆気に取られてると
不意に繋がれた右手
先生とは違う、華奢で私と大差ない位の大きさの手
先生の手は大きくてスラリと伸びた指がすっぽりと私を
包むから、、、

あ、また私、、、
全部が先生に繋がって、思い出して切なくなって
そんなことを何度も繰り返してる


「行こうか。」

握った手にキュッと力を込めたかっしーは私の手を
引き並木道を目指して歩き出した

「誰かに会ったらまずいかな、、、」
「あ、確かに」

お互いに繋いだ手を見ながらそう口にした

「特におしゃべりな、、、」
「「由紀さん!」」

答えがかぶり二人で笑い合う
かっしーがスッと手を離し、私の斜め後ろに移動した

「これなら、はぐれないし、見つかっても大丈夫だね」
「うん、ありがとう」
「俺は噂になってもいいけど。根掘り葉掘り聞いてくる
人もいるからねー、、、」
「恋愛話すきだからね」

そう言って笑う私をかっしーは目を細めて愛しそうに
見つめた。
日野先生が私を見るときと同じ目で、、、


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