先生が私に恋をした~2~
恋人の真似事みたい。

お揃いのマグカップだなんて、、、

クスッとおかしくなって笑った

「奏さん?」

「だって、お揃いなんて、恋人みたいなんだもん」

「願ってもみないけど?」

「ごめんね、、、」

ハァーとため息をついて切ない目をする

「奏さんの発言に俺は何回上げて落とされてを
繰り返せばいいんだろうね、、、」

「あ、ごめっ、、、思ったこと口にしたら、、、」

悪い癖なのかもしれないと思った
後先考えずにポロッとすぐ口に出してしまう。

けど、本当に言えないことはポロッとも出ない

「もうさー、付き合っちゃう?」
「冗談やめてよ、、、」


駐車場まで歩きながら、冷めた言い方が唐突に出てしまった

「そんなに即答で拒否られるとさすがに堪えるんだけど」

何も言えなくなった
私がかっしーの立場ならとっくに降参して、他に好きな人
を探してる

真っ直ぐ過ぎて、時々怖くなることもある
そのうち撃ち抜かれてしまうんじゃないか、、、


そんな気さえしてくる



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