先生が私に恋をした~2~
「きれー、、、」
「満開に間に合って良かったね」
「先生もアメリカで桜みてるかなー、、」
「あ、あぁ、そうだね。ワシントンは桜有名だからね」
「そっか、、そーなんだ」

遠い空の向こう側にいる先生の姿を想像して、太陽が眩しく降り注ぐ桜を目に焼き付けた

先生、桜見た?
先生の目にはどんな風に映ってるのかな

そのとき、フワッと風がふいて地面の桜が舞い上がった

「あ、花びらついてる」
「ん?どこに?」
「髪に」

私は大げさに髪をくしゃくしゃさせて、かっしーの髪から
花びらを取った

「こら、くしゃくしゃするなー」

かっしーは笑いながら、くしゃくしゃになった髪を
ササッと直す
周りからしたら、こんな光景はきっと恋人同士にしか
見えないだろう

いつか、先生と見に来れたら、、、


「あ、危ない」
「え?」

歩きながら桜を見上げていたせいで、すれ違いざまに
ぶつかるとこだった
かっしーはさりげなく、私の腰を自分の方に引き寄せて
くれた

「あ、ありがと」
「うん」

こんなさりげなく守られると、変にドキドキしてしまう

「そろそろ、行く?」
「そうだね。充分みたしね」
「連れてきてくれてありがと」
「ご希望ならいつでも」

かっしー、本当にありがとう


< 8 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop