先生が私に恋をした~2~
愛しいひと
もう寝ようかとベッドに入り、明日の目覚ましをセットする


目を閉じてすぐに携帯が耳元で震えた
薄目を開けて見ると、その名前に飛び起きた

ベッドに腰かけ、携帯をもつ左手が小刻みに震え、右手で
上から握りしめる


「も、もっしもし」

緊張しすぎて、上擦ってしまう


「奏?突然でびっくりした?」

大好きな声、、、

久しぶりに聞く”奏“、

「謙介さんっ、、、」

「うん、奏、誕生日おめでとう」

「うっ、、、うん、、っ」

「泣かせるつもりなかったのにな」

「ごめっ、、、な、さい、、嬉しくって」

「奏、今度は声が聞けて良かったよ。」

「私もっ、、、ずっと聞きたくて、電話も出る前に切れて
だから、ずっと、、、待ってた」

「奏、もう少しで帰るから。その時は笑って迎えて」

「努力、します。泣いたらごめんなさい」

「うん、じゃあそろそろ仕事始まるから」

「謙介さん、ありがとうございます。忙しいのに、、」

「絶対今日だけは、って思ってたからね。じゃあ、、」

「じゃあ、、、」



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