先生が私に恋をした~2~
翌日の午後、かっしーの医局掃除でやっとお礼を
言うことが出来た

それから、日野先生から電話がきたことも


「奏さん、良かったね。」

「うん。」

私はどれだけ満面の笑みを見せたんだろう

かっしーは少し切なそうに目尻を下げた

「奏さん、本当に日野先生が好きなんだね」

居たたまれなくなるほど、その言葉は私の心をグサリと
刺した

かっしーの気持ちを知っておきながら、今の私は
最低なことをしてるんじゃないか

ルンルン気分で話すなんて、、、

なのに、かっしーは

「奏さんは奏さんのままでいいんだからね」

優しいことを言うから益々、自分のしたことが恥ずかしく
なる

私は何も言えなかった

何を言ってと言い訳じみて聞こえてしまうから


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