先生が私に恋をした~2~
あ、イルカのマグカップ

水切りかごの中に伏せて置いてあったのは
水族館で買ったお揃いのマグカップ

あれから何回も掃除に入ったけど、目にするのは
初めてかもしれない。


イルカのマグカップを手に取り、ドリップコーヒーを
セットしてお湯を注いだ


「はい、どうぞ」
「ありがとう」
「チョコ、美味しい?」
「うん。ほら」

かっしーの人差指と親指につままれたチョコが
私の口へと移動する。
あ、固い。

長時間、寒空の車内じゃこうもなるか、、、

でも、、

「美味しい」
「あっという間に全部食べちゃいそうだよ」
「食べすぎて鼻血でるよ?」
「医学的には無関係だけどね」

急にそういう知識ぶっ込んでくるんだから、もう、、、


「あ、そういえばー」

言いかけて、どうしようかなーと横目で見ながら、
なんか楽しそうにしてる、、、なに?





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