先生が私に恋をした~2~
久しぶりに夕子を誘って飲みにきた

どうしても直接会って、日野先生が帰国することを
伝えたかった

チェーン店の居酒屋

はやる気持ちを抑えて、二時間の飲み放を頼みビールが
到着する前に

「で?なんかいい報告なわけ?」
「やっぱ分かる?」
「顔に書いてあるもん」

吹き出して笑ってる私たちの元にビールが運ばれてくる

「お待たせしました。生二つです」

個室のドアが閉まると同時にジョッキ片手に

「じゃあ、カンパーイ」

グビグビと飲み干す勢いが停まらない
半分ほどになったジョッキをテーブルに置いた

「実はさ、帰国する日が分かって」
「なに、なに、先生の?」
「うん。来月の中旬には帰ってくるんだって」

夕子の顔色が一瞬だけ曇ったのは見逃さなかった

てっきり、手放しで喜んでくれると思っていた私は
肩透かしを食らったみたいだ


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