壊れるほど君を愛してる
次の週。爽達は学級閉鎖が終わって学校に通っていた。だけど、君に会うことは全く無かった。
俺は噂をこれ以上広めない方が良いと思っていたんだ。
そしたら、同じクラスの保健委員が羽目を外してアイツを笑ったらしい。俺は委員会に名前を出されたことに怒りを覚えていた。
終業式。彼女は俺の顔を見るに急ぎ足で自分の場所に着いた。
校歌を歌う時に先生が言っていた。
「君たち三年生はこれを入れて三回しか歌わねぇんだぞ。ちゃんと歌え!」
もう俺らは卒業してバラバラになるのか。そう思うと、胸が痛くなった。
終業式が終わって、冬休みに突入した。たくさん受験勉強をして過ごしていた。
クリスマスパーティーなんかする暇が無かった。毎日、勉強に追われていたからだ。
君は呑気に楽しくケーキを作ったりして過ごしているのだろう。自由にいられるって幸せだろうな。
年越しはみんなで神社に行こうか。ずっと家に居たらつまらないから。
本当につまらない冬休みだ。自由が良いと思っても、実際は暇過ぎてつまらないものだ。
勉強ばかりして気が狂いそうだった。俺は窓の外を眺めた。
今日も雪が静かに降っていた。