壊れるほど君を愛してる



次の日。昼休みでご飯を食べている時に爽から連絡が来た。


『今日は委員会で忙しいんです。すみません』


俺はその言葉を読んで顔を歪ませた。隣で優樹と咲花が心配そうに見ている。


「爽達、忙しいみたい」


「まぁ、この時期にあの委員会は忙しいだろうな」


「でも、アイツらが執行部とか意外だな」


この学校の執行部は推薦された一年生が二人だけなれる。二年は四人、三年は六人だけだ。


「推薦の理由は莉奈のお祖父さんが理事長じゃないかな」


「えっ!?」


俺が考えを述べると、二人は大きな声を出して驚く。


「えっ……ということは、お前は裏口にゅ……!」


俺は急いで優樹の口を押さえ、睨み付ける。


「みんなが居るところで言うなよ」


「ごめん」


優樹は罰の悪そうな顔をした。それを咲花は優樹の隣で笑っている。俺もそれに釣られて笑い出した。


「もうすぐチャイム鳴るぞ、早く食え!」


俺は優樹と咲花にそう言った。二人は顔を見合せ、急いで食べた。


俺がこんな二人の近くに居たらいけない気がする。邪魔になってないか不安になる。


もしも、莉奈と一緒に食べていたらどうだったんだろう。二人で幸せそうに食べているところを優樹にからかわれるのだろうか。


俺は気付いたら変な妄想をしてしまっていた。莉奈と二人で弁当を食べて何だよ。自分が馬鹿らしくなってくる。



早く謝って仲良くなれたらいいと思う。



神様が居るなら、俺に奇跡をください。


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