壊れるほど君を愛してる
突然の別れ



それから、俺と莉奈は一緒に居ることが多くなった。


俺は毎日彼女を家まで送り迎えをする。彼女はやらなくていいと言うが、これはただの俺のお節介だ。


昼休みは咲花と優樹と莉奈、三人でご飯を食べている。優樹が咲花に弁当を作ってもらって羨ましそうにしていたら、彼女が弁当を作って持ってきてくれるようになった。


部活に行くと、彼女はギャラリーで俺が部活をしている様子を見ている。それを見た爽に散々問われてキツかったのを覚えている。


そして、俺らは征也と光一と中学生達で『ドリーム団』という変なグループを作った。莉奈も楽しいそうで、俺は安心している。


俺は家に帰ると、必ず莉奈の笑顔を思い出してしまう。それで胸が苦しくなることがあった。


早く君に会いたい。そう願うことも多くなった。


君と居られる毎日はとても幸せに思えた。


バレンタインデーでは、彼女が顔を真っ赤にして俺にチョコをくれた。その時は本当に嬉しくて抱き締めたら、中で暴れ出して面白かった。


卒業式も終えて、俺らが修学旅行に行っている間でも彼女は内緒で連絡を取り合っていた。


俺が朝から彼女に電話をすることもある。「朝はゆっくり寝たいから」という彼女の要望により、朝のラブコールは禁止した。その代わりに学校が終わった後に連絡を取り合うようになった。


毎日がとても楽しかった。彼女も楽しそうだった。




君とずっと一緒に居たいな、俺はそう思うようになっていた。




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