壊れるほど君を愛してる
――二ヶ月後。
莉奈と俺はお祖父さんに高級マンションを買ってもらって一緒に住んでいる。
毎日のご飯は莉奈の手作りだ。莉奈が作ったものを食べられるのは幸せなことだった。
今日はハンバーグにロールキャベツだった。やっぱりとても美味しい。
「もうすぐ、結婚式だね」
「そうだな」
莉奈の言葉に俺は頷いた。お祖父さんがあまりに手早く済ませてくれたからだ。
「ねぇ、翔。私、子供が欲しいな」
「もしかして、誘ってる?」
「うん。今日は……ベッドに行こう」
莉奈の言葉に俺は拍子抜けしたが、そんな年だろうと思った。子供はたくさん欲しいからな。
夕食を食べ終えた後、二人で毎日一緒に寝ているベッドに向かった。
やり方なんて知らない。だけど、手探りでやってみる。
服を脱がして、莉奈に覆い被さった。俺が莉奈の首筋を舐めると莉奈は面白い声を出す。
俺は莉奈の唇を重ねて、舌を絡ませる。熱い。こんなにも熱く燃えるものなんだ。
「莉奈……愛してる」
「私も……」
次の日の朝。俺達は裸で目を覚ました。
莉奈と顔を見合わせて笑った。
「おはよう、莉奈」
「おはよう、翔」
莉奈は優しく笑った。
もうすぐで結婚式だ。楽しみだな……。