春夏秋冬

子供たちが一人立ちした。
いなくなった子供部屋を見て、
「さびしいね。」
君が呟く。
「そうだな。」
でも、これは子供たちがちゃんと成長した証。
仕事では、いつの間にか部下を持つようになっていた。
若い頃のようながむしゃらな感じはないけれど。充実している。
君の肩にそっと手を置く。
これからは、二人の時間を大切にしよう。
手始めに
「どこか旅行でもいかないか?」
君はびっくりしたように瞬きしたあと、うれしそうに微笑んだ。



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