おでこにキッス
まずは。
「おーい、ご飯出来たぞー一緒に食べよう~!」 叫ぶ、2度、3度……。
でも、返事が無い。
……うーん、しょうがない様子見にいくか。
彼女の部屋の前まで、行き。
「コンコン」
ノックを鳴らす。返事がない。
しょうがない。
いや、言い過ぎたのは俺だ。
ドア越しに謝る。
「さっきは 怒って御免ね
つまらないこと 八つ当たりしたね
ホラ 僕の目を 見て御覧
ね…ずっと一緒だよ…」
謝るつもりが、くさいセリフを吐いてしまってた。
そう、思ったら、
じゃぁ……「目を見る」
そういって彼女が部屋から出てきた。
ふ~ん
「涙を拭いて、笑ってごらんよ」と俺
いたずらペットの三毛猫も、どうしたのかと見上げてる。
そうしたら……。
ふわっと
僕のおでこにキッスされた。軽く。
「ご飯でしょう?先に一階にいくよ」
とたとたと彼女は降りていった。
僕の方はというと、フッと笑い後を追うように降りる。