俺様上司の甘い口づけ
成「あと、さっきの」


それはきっと興味ないって発言?


私「あ、はい。大丈夫です」


心が裂けそうな音がする


成「そっか。
まあ、お前言ってたもんな。
俺のことは好きにならないって」


私「そうでしたっけ?」


大きな嘘をついたんだった。
成瀬さんの少しでも近くにいるために


成「は?忘れたの?
俺にとってはなによりもありがたい言葉だけど」


私「あはは!忘れるも何も
事実。変わってませんよ?」


成「そうか。それは頼もしい」


頼もしい…か。
本当に成瀬さんは私が抱く好意を必要としてない

好意を持たないことをありがたいなんて言えちゃう男の人、成瀬さんくらいだろうな


嘘をついてよかったと思い直した

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