俺様上司の甘い口づけ
“スタッスタッスタッ……”
ん?なんかつけられてる?
速く歩こう。
“スタスタスタスタ”
やっぱり、付いてきてるよね。
どうしようどうしようどうしようどうしよう。
走るしかないっ
“スタスタスタスタスタスタスタスタ”
どんどん近づいてくる足音をBGMに
全速力で走った
––––––ガシッ
「ぃやっっ」
誰かに掴まれたと思ったら懐かしい温もりに包まれた
成『本当に一人で帰るなよ。
怖がりのくせに、強がんな』
低音の心地いい声…
私「成瀬さん…?どして?」
『こんな夜に一人で帰らせる訳ないだろバーカ。』