俺様上司の甘い口づけ


私はそんな甘い言葉に惑わされ
また成瀬さんと重なってしまった



『…江莉…すごいよ』


「…っくっあぁ……ダメ…」


いつも以上に激しく突き上げる成瀬さんを
最後かもしれないという思いが重なって
いつまでもこのままがいいとさえ思った。


そんなの体が持つはずないのに……


もっと感じていたくて


もっと独り占めしたかった



「冬馬…さん……」


『フッそんなに掴まなくてもいなくならねぇよ』


暗闇の部屋にサイドランプの灯りが
成瀬さんの顔を照らしている



いなくならないなんて簡単に言わないでよ…。

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