俺様上司の甘い口づけ


玲奈が俺のもとにいたのは約一年。



玲奈は元々、
俺の友達ってわけでもないけど
ライバルみたいな存在の神宮寺颯(ジングウジ リク)が好きだった



本当は両思いの2人だったが色々なことがあって
玲奈は颯に振られた。



まあ俺がどうしても手に入れたくて
うまくいかないように仕向けたってのもあるけど



そして玲奈の傷ついた心を利用して居場所を探していた玲奈を捕まえ半ば強制的同居した。




でもそんな努力もむなしく、
毎日玲奈は神宮寺のことを思って寂しそうな目をしていた。



その時おれは初めて玲奈の幸せというものを考えた。



俺が無限に愛しても
玲奈が愛されたいのは俺じゃなかった



俺がどれだけ玲奈を思っても玲奈にとっては
これっぽっちの幸せにもならなかったのだ



そんなことに気づいた俺は
玲奈を神宮寺のもとに戻した


また再会した二人は引き合うようにくっついた。



まあ初めから玲奈に俺への気持ちはなかったから当たり前の結果なんだけど…



玲奈を失った俺はずっと…忘れられないままでいる



卓也にはそろそろ切り替えろと言われるが
玲奈に対する好きを超えない以上
その恋愛はただの暇つぶし。


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